日本国内で人気のあるカニといえば、
- タラバガニ
- ズワイガニ
- 毛蟹
- 花咲蟹
です。年末を迎えると、本格的なカニの需要期がスタート。カニ通販サイトも一年で一番忙しい商戦時期を迎えます。
「カニ」と言っても、蟹の種類によっておすすめの部位が異なってきます。年末だけでなく1年を通していただける蟹もあります。
ここでは、上にあげた4種類の蟹について、特徴や旬、美味しい食べ方をまとめてみました。
蟹を購入される場合の参考にして頂ければ幸いです。
タラバガニ
King of Crab(蟹の王様)とも称されるタラバガニ。食用のカニの中でも大きい部類に入ります。
食品としてのタラバガニの魅力は、何といってもずっしりと詰った脚の蟹身です。タラバガニ自体の大きさもM、L~10Lなど色々ありますが、特大や超特大と言われるタラバガニの脚には身がずっしりと詰まって食べごたえがあり、その食感は本当にたまりません。
蟹に食の満足を求めるなら、タラバガニがおすすめです!
ただ、注意していただきたいのが、日本国内で流通しているタラバガニの9割以上がロシアからの輸入であり、入荷がとても減少していること。既に、貴重なカニとなって価格は急騰しており、今後も値上げが続くことが予想されます。
特徴 | 「カニ」の文字が入っているものの、生物学的な分類は、エビ目ヤドカリ下目タラバガニ科(ヤドカリに分類される)。 ぎっしりと身の詰まった太い脚が左右に3本、大きな爪が左右に1本ずつ。 脚は、ぎっしり身が詰まっている。一方、甲羅自体も大きいものの、かに味噌は殆ど入っていない。しかも、タラバガニのカニ味噌は、それ程美味しくない。 脱皮回数が多く大きくなるオスのほうがメスより美味しいと言われています。 |
旬 | 年に2回ある。 身の甘みが増す4~5月。 脱皮を終えて身が締まる11~2月。 |
主な漁場 | 海水温度の低いところに生息していることから、タラバガニの主な漁場はオホーツク海やベーリング海。 |
原産地 | 北海道(日本で水揚げされるのは、北海道のみ) 輸入先は、ロシア、アラスカ、カナダ、ノルウェーなど |
おすすめの 食べ方 | 脚をボイルして食べる 脚の焼きガニ カニしゃぶ 蟹刺し など |


ズワイガニ
ズワイガニは、水揚げされた場所によって呼び名が違ってきます。北陸地方で水揚げされたものは越前蟹、山陰地方では松葉蟹と呼ばれています。
ズワイガニの脚は、繊細な蟹身がギュッと詰まっており上品な味わいです。甘みがあるのも特徴でタラバガニとは少し違った美味しさがあります。
そして甲羅に詰まったカニ味噌も人気です。ペースト上のトロッとした濃厚な味わいが、カニ味噌の魅力と言えるでしょう。生で食べたり加熱して食べたり、他にも日本酒を注いで甲羅酒として頂くのも人気のようです。
殻にトゲが無いのも特徴で、調理がしやすく色々な料理にも使われています。
特徴 | 甲羅の両サイドには脚が4本ずつあり、1対のハサミを加えると計10本。 甲羅は、タラバガニと比べると小さめ。しかし、甲羅の中には絶品のカニ味噌がギュッと詰まっている。 |
旬 | 雄の旬:11月から翌年3月 雌の旬:11月から翌年1月 |
主な漁場 | 我が国のズワイガニの漁場は、日本海西部、日本海北部、オホーツク海、三陸沖など。 世界的には、オホーツク海、ベーリング海など。 |
原産地 | 山陰地方(兵庫県、鳥取県)、 北陸地方(石川県、福井県、新潟県)、 北海道。 輸入先は、ロシア、アラスカ、カナダ、ノルウェーなど |
おすすめの 食べ方 | ボイル カニ鍋 カニしゃぶ 蟹刺し(刺し身) など |


松葉ガニは、

毛蟹
写真をご覧になってもおわかりの通り、毛蟹は、甲羅や脚に細かな毛がびっしりと生えています。
毛蟹の蟹身は繊細で味わいも極上もの。加えてカニ味噌も人気です。
繊細で極上の蟹身にカニ味噌を和えて頂けば、何とも言えないとろける美味しさが口の中に広がります。
特徴 | 北海道の毛蟹は1年を通して楽しる。 おすすめの食べ方はカニ味噌。特に、蟹身に濃厚なカニ味噌を和えて頂くのがおすすめ。 |
旬 | 毛蟹の水揚げ量が日本で多いのは、北海道。しかも、オホーツク海側、太平洋噴火湾、根室沖、日高沖で獲れる。 オホーツク海側:3~6月 他の蟹と違って毛ガニの場合は、1年中水揚げされている。寒い冬だけ水揚げされていると思われがちですが、実は、1年中頂くことが出来る。 とは言っても、はやりおすすめは夏から秋。夏~秋の毛蟹は脱皮して時間を経過しているため、殻が硬くなって身の入りも良くなっているから。 |
主な漁場 | 北海道は、 他にも、岩手県でも水揚げされている(旬は、12~4月)。 |
日本の 原産地 | 北海道、岩手県 |
おすすめの 食べ方 |

花咲蟹
花咲ガニは、タラバガニと同じくヤドカリの仲間。脚は6本、ハサミが2本で、8本の脚とハサミになります。
花咲蟹は、合格祈願にもオススメ!「きっと花咲く花咲蟹!」ということで、受験合格祈願にも最適です。
通をも唸らせる花咲蟹の濃厚なカニ味噌や内子(卵巣)、外子(卵)はたまりません。しかし、他の蟹と比較して原産地が限られるので、北海道外にはなかなか出回らないのが実情のようです。なので、「あの蟹味噌や内子・外子の醍醐味をもう一度味わいたい!」と思っても、入手するのが難しいようです。
殻が硬くトゲの鋭い姿をしていますが、その身には旨味が多く芳醇で、コクと甘みがクセになります。色の鮮やかさから、お祝いの席で食べられることも多い蟹です。
特徴 | 捕獲量が少ないため希少なカニとされる。 タラバガニと同じくヤドカリの仲間で、脚自体は6本。これにハサミ一対を合わせて計8本。 また、殻が硬くドゲが鋭い見た目をしているが、茹でると赤く色づき、その鮮やかさからお祝いの席で食べられることも多い。 花咲蟹は、合格祈願にもオススメ!「きっと花咲く花咲蟹!」ということで、受験合格祈願にも最適。 見た目に反して身には旨味が多く、そのコクと甘みに魅せられる方が多い。 通をも唸らせる花咲蟹の濃厚なカニ味噌や内子(卵巣)、外子(卵)はたまりません。 |
旬 | 漁期は4~9月。 市場に出回るのは、初夏から秋口。 |
主な漁場 | 北海道沿岸(釧路、襟裳半島から根室半島にかけて) オホーツク海、ベーリング海など |
日本の 原産地 | 釧路、襟裳半島から根室半島にかけて |
おすすめの 食べ方 | 解凍後そのまま食べる 内子は、解凍後そのまま食べる。 外子は、解凍後、お好みでわさび醤油や酢醤油に付けて。 甲羅に蟹味噌と蟹肉や内子・外子をからめる。 カニ味噌 甲羅酒 など |
